ドイツの自動車大手、ダイムラーは3月1日、ドイツ国内に建設する新たなバッテリー工場に対して、5億ユーロ(約635億円)を投資すると発表した。
ダイムラーは2014年4月、ドイツ・アキュモーティブ社の株式を取得し、完全子会社化。ドイツ・アキュモーティブ社は、リチウムイオンバッテリーの開発と生産を手がけている。
今回の投資は、リチウムイオンバッテリーを製造する新工場に対して行うもの。ダイムラーが、ドイツ・アキュモーティブ社のザクセン州の既存工場の隣接地を取得し、新たなバッテリー工場を建設する。
これにより、ドイツ・アキュモーティブ社の工場面積は、3倍に拡大。新工場では、メルセデスベンツとスマートの両ブランドのEVとハイブリッド車用のリチウムイオンバッテリーを生産する。
ダイムラー取締役会のディーター・ツェッチェ会長は、「完全電動化の実現には、主要部品のバッテリーへの投資を続けることが必要。だからこそ、ドイツで2番目のバッテリー工場を建設することを決めた」とコメントしている。