ブリヂストンは3月9日、米国ノースカロライナ州ウィルソン工場の拡張工事の起工式を開催した。
ブリヂストンは1月、同工場での乗用車用ラジアルタイヤの生産能力を増強すると発表。総投資額は、約1億6400万ドル(約185億円)。今後5年間で、段階的に増強を行う。
2016年上半期(1-6月)着工の第1および第2段階として、合計約1億ドル(約113億円)を投資。約1万5515平方mの延床面積に、先進的な生産設備・技術を導入。2018年までに、ウィルソン工場の乗用車用ラジアルタイヤの生産能力を、現在の1日3万2000本から、3万5000本へ増強する。
ウィルソン工場は、操業開始から42年の歴史を有する老舗工場。ブリヂストングループの海外工場では、最初にランフラットテクノロジー採用タイヤの生産を開始するなど、イノベーションの先駆けとなってきた。
同工場では2016年に、汎用リムにも装着可能なランフラットテクノロジー採用タイヤ、「ドライブガード」の生産を開始する予定。今回の生産能力の増強によって、グローバルでの競争力を高めていく。
3月9日、ブリヂストンはウィルソン工場の拡張工事の起工式を開催。同工場のマイケル・ダール工場長は、「今日は、ウィルソン工場とブリヂストンの米国事業部全体にとって、記念日。生産能力を増強させる重要な拡張工事に着手し、顧客のニーズの変化に対応していく」と語っている。