岡山県真庭市に本社を構えるアロイ工業は、「スマートエネルギーウィーク2016」に小型のリチウムイオンバッテリー内蔵の蓄電池を披露した。それはリュックサックに入る大きさで、重さは約7kgと持ち運ぶにも非常に便利だ。
同社は超硬合金の練り物が得意な会社で、テレビの企画で「斬鉄剣」を実際につくった会社として知られている。その高い技術力は世界からも注目されているほど。そんな同社が長年の技術力とノウハウを生かしてリチウムイオン蓄電池を開発。その特徴は非常に軽く、簡単に充電ができること、そしてノイズが少ないという。
これまで大型の蓄電池を開発してきたが、だんだんと小型化を進め、キャスター付きの蓄電池「アウトドアE-BOX」を開発・販売。これはクーラーボックスのような形をしており、キャンプなどのアウトドアにもってこいの商品と評価も高い。
「ただ、実際にこれを持って避難するとなるとなかなか難しい。それならば、女性でも運べるようにもっと手軽にする必要がある。それでリュックサックに入る大きさのものをつくったわけです。これから本格的に販売していこうと考えています」と同社関係者は説明する。
電力は480Wで、テレビなどの家電製品は大丈夫とのことだ。同社ではさらに小型のものも計画しているそうだ。