ロードスター ファンに「ありがとう」を…マツダ、THANKS DAY in JAPAN 3rd を開催 | レスポンス(Response.jp)

ロードスター ファンに「ありがとう」を…マツダ、THANKS DAY in JAPAN 3rd を開催

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人間中心という設計理念の元誕生したロードスター。だからこその「人馬一体」であり、このクルマのまわりには人の輪が絶えない。記念の集合写真。
  • 人間中心という設計理念の元誕生したロードスター。だからこその「人馬一体」であり、このクルマのまわりには人の輪が絶えない。記念の集合写真。
  • イベントが始まると生憎の雨。幌のロードスターは雨でもさまになる。
  • 会場には寄書きボードが用意された。祝辞やロードスターに対する想いなどを綴る参加者たち。
  • はじめにCOTY授賞式での藤原常務のスピーチが上映された。
  • つづいて、山本主査と中山チーフデザイナーが登壇。山本主査の手にはCOTYのトロフィーが。
  • カッコいいクルマ出なければならない、そして同時に量産車として「アフォーダブル」なクルマでなければならない。このクルマに関して多く語られる走りにおいてのエモーショナルな部分だけではない、クルマ作りに関する話しなども披露された。
  • 参加者達はロードスターと山本主査、中山チーフデザイナーと、そして「COTYトロフィー」とともに一組ずつ記念撮影を実施。トロフィーの重みを噛み締めていた。
  • 記念撮影の写真は早速帰りに出口で手渡された。
4代目マツダ『ロードスター』が昨年登場し、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。デビュー前からファン、ユーザーと密なコミュニケーションを取りながら魅力を広めて来た現行マツダロードスター。

ひとまず一連のデビューイベントの締めくくりでもあり、ファンに受賞報告をする集い「THANKS DAY in JAPAN 3rd」が2月27日、広島のマツダ本社で開催された。抽選で選ばれ全国から45組70名のファンが広島に集結、改めてカー・オブ・ザ・イヤー、そしてこのクルマの誕生を振り返る集いとなった。

今だから語られること、率直な開発途中のエピソードなどを開発主査の山本修弘氏、チーフデザイナーの中山雅氏がトークセッションのようなかたちでイベントは進行した。その中で、世に送り出したクルマが日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した今の気持ちをシンプルに語った。

「今何が嬉しいか。それは『おめでとう』の言葉、これが一番嬉しい。ライバル、サプライヤー、ユーザー、実に多くの人からこの言葉をかけてもらった。リーマンショックのあと、かなり耐えなければ行けない曲面もあった中で、こうしてスポーツカーを世に送り出せたこと。これに理解を示してくれた人がいたということ」

「ここ数年まだまだ少ないがスポーツカーも出てくるようになった。その中で、思いを込めて作れば受け入れてもらえる、評価されるものが作れるということ。その結果に対して、この『おめでとう』というシンプルな言葉をかけてもらったことは実に嬉しい」

そう語る最近評判のドライバーズカーをまとめあげた山本開発主査の言葉には、路面や地形に応えるクルマ作りばかりではなく、人間中心の設計思想をそのまま体現するかのような「乗る人に応える」エンジニア集団が作ったクルマなのだということをつくづく感じることができた。

また「軽く作る」ことは、新型ロードスターにおいて重要ミッションで、すなわち現在の安全基準などをクリアする範囲で可能な限り小さなクルマにしなければなかった。しかしその過程で、特に北米マーケットなどからは、「小さなクルマ、大丈夫?」という不安の声が少なからずあったと中山チーフデザイナーが紹介。

「それは不安というか危惧のような、あのスポーツカーとして確たる地位を築いたスポーツカーが小さくなることで、陳腐にならないか、残念なものになってしまうかということだったのだと思います」しかし、そこでわかったことは、「彼らに取ってハーレーはカッコ悪くはないのです。であれば、ロードスターはハーレーよりは大きい。それでも小さくなることでカッコ悪くなってしまうのではないかという危機感を、市場がはらんでいることはわかったので、それからとにかくかっこ良ければ良いのだ、と。しばらくこのことだけを寝ても覚めても考える時期がありました」

時間はあっという間に過ぎる中で、来場者の質問・相談に回答するコーナーも設けられた。「ロードスターを購入したいのですが妻をどう説得すればいいでしょうか?」という質問に対し山本主査は、「それがわかったら私も教えて欲しい」とした上で「カタログを持って帰って見せるだけではなく、是非お店に一緒お越し頂ければと思うんです。そこで屋根を下ろして乗ってみたり、実際運転してもらったり。そんな風にしたら、この子はきっと何かを直接訴えかけてくれると思うんです」。その決して饒舌ではないが、それだけのものを込めたんだという言い方には、まことの父親のような、そして自負に満ちたクルマへの愛情と信頼のようなものを感じた。

トークショーの最後に、主査、チーフデザイナーは何色のロードスターを選んだのか、という質問に対して「人には、それはソウルレッドでしょ、と言っては来たのですが、黒に乗っています。これは家内のチョイスです。仕様は全て自分でチョイスしましたが、お財布を握っているのは女性です。そこは喧嘩するのではなく、うちの場合は、黒ということで了解をもらえたもので」と山本主査。

それに対して中山チーフデザイナーはソウルレッドプレミアムに乗っているとのこと。「色は最後の最後まで悩むつもりでした。はんこを押す直前までなやんでなやんで悩み抜こうと思っていたのですが、ラインオフのセレモニーで完成して出てくるソウルレッドプレミアムのロードスターが『買って、買って!』と言ってくるように感じたもので」と、お茶目なエピソードも飛び出した。

スポーツカーは出て終わりではなく、そこから熟成し、成長し歴史を紡いでいくもの。そんな中でロードスターが日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したということは、多くの目から見てアフォーダブル、すなわち妥当性のある選択肢だという一つの証でもあるのではないだろうか。そして、その評価であるたくさんの「おめでとう」に対して「ありがとう」を伝える会を開く。そのレスポンスの良さにこそ、今のマツダの勢いの源泉があるように感じる。
《中込健太郎》

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