消防のレスキュー隊員がひき逃げ、「クルマが盗難された」と虚偽申告

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2月27日午前9時10分ごろ、千葉県木更津市内の国道409号を走行していた乗用車が対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきたクルマと正面衝突する事故が起きた。この事故で順走側の2人が重傷を負ったが、逸脱側の運転者は逃走。警察は後に26歳の消防隊員の男を逮捕している。

千葉県警・木更津署によると、現場は木更津市中島付近で片側1車線の直線区間。乗用車は斜行するようにして対向車線側へ逸脱。直後に対向車線を順走してきたクルマと正面衝突した。

衝突によって双方のクルマは中破。順走側のクルマに乗っていた74歳と47歳の女性が胸部骨折などの重傷を負ったが、逸脱側の運転者と同乗者2人は車両を放置して逃走。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故から約4時間後に逸脱車を使用し、君津市内在住する26歳の消防士の男が警察に対し、「クルマが盗まれたようだ」と通報してきた。

しかし、話の内容に不審な点があることや、目撃された逃走者と特徴が似ていたことを追及したところ、男がひき逃げへの関与を認めたため、28日未明に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

男は富津市消防本部に所属するレスキュー隊員。呼気からは酒気帯び相当量のアルコール分も検出しており、警察では飲酒運転の発覚を恐れて逃走した可能性が高いものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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