STマイクロエレクトロニクスは2月29日、車載用32bitマイクロコントローラ「SPC57」ファミリを発表した。
SPC57ファミリは、32bit Power Architectureを搭載したSPC5マイクロプロセッサ・プラットフォームをベースとした新製品。ISO26262で定められているASIL-Dへの対応など、厳格な安全要件への準拠と同時に、コスト低減が求められる車載システムに適している。
今回発表した製品ファミリは、エントリレベルの車載用セーフティ・クリティカル・アプリケーション用に設計されたシステム・オン・チップ(SoC)で、エアバッグ、四輪・二輪車向けのABS、パワーステアリング、ハイブリッド・電気自動車のDC/DCコンバータやインバータなどが対象となる。
SPC57ファミリは、車載マイコン向けでは世界最先端の55nmフラッシュ混載プロセス技術を採用する。また、Power Architecture搭載の現行世代品と互換性を持つ開発ツールも用意。コスト効率が高く安全性に優れた車載システムを迅速に開発できる。
SPC57ファミリの最初の製品は、スラグ付きQFPパッケージで提供される「SPC570S50E1(Flashメモリ:512K、パッケージ:QFP64)」、「SPC570S50E3(Flashメモリ:512K、パッケージ:QFP100)」、「SPC570S40E1(Flashメモリ:256K、パッケージ:QFP64)」、「SPC570S40E3(Flashメモリ:256K、パッケージ:QFP100)」の4製品。QFP64パッケージの2品種は現在入手可能で、QFP100パッケージの2品種は、2016年第1四半期末に入手可能になる予定。