三菱航空機は、米国の航空機リース会社のエアロリースからMRJ(三菱リージョナルジェット)を20機(確定10機、オプション10機)の確定発注に向けて基本合意した。
両社は今回の基本合意をもとに、早期に正式契約を締結する予定。エアロリース社への納入は、2018年に開始する。
三菱航空機が航空機リース会社と基本合意したのは今回が初めて。三菱航空機では、次世代リージョナルジェット機であるMRJの金融資産としての優位性が評価されたとしている。
エアロリースは、米国・フロリダ州に拠点を置く航空機リース会社で、初めて新造機を発注する。同社がMRJを選択した理由は、航空機製造における経験とその強固な財務基盤を高く評価するとともに、MRJが最先端の空力設計と画期的なプラット&ホイットニー製GTFエンジン、ロックウェルコリンズのアビオニクスを組み合わせた優位性のある機体であるためとしている。
MRJはこれまで407機を受注しており、今回のエアロリースとの基本合意が確定すると、MRJの合計受注機数は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となる。
三菱航空機では、今回の合意を機にリース会社向けの販売活動も活発化していく方針。