9日午前11時ごろ、山梨県上野原市内の市道から転落し、斜面の立木に衝突している乗用車を土地の見回りに訪れた作業員が発見。警察に通報した。損壊した車両の近くには人骨のようなものも散乱していた。昨夏から行方不明となっていた人物の可能性が高いとみられる。
山梨県警・上野原署によると、現場は上野原市大野付近で幅員約4mの直線区間。土地の見回りに訪れた作業員が約10m下の斜面に転落し、立木に衝突した状態の乗用車を発見。車体の近くに衣服や人骨のようなものが散乱していたことから警察へ通報した。
警察が確認したところ、クルマの所有者は昨年夏から行方不明になっており、家族から捜索願が出されていたことが判明。警察ではこの所有者が滑落事故を起こして死亡。遺体を野生動物が食い荒らした可能性が高いと判断。骨のDNA鑑定などを開始している。
現場は中央自動車道・談合坂サービスエリアの南側に位置し、交通量の少ない区間。夏は樹木が生い茂り、落ちたクルマは確認できなかったものとみられる。警察では事故が起きた時期の特定を急ぐ方針だ。