横浜ゴムが発表した2015年12月期の連結決算は、暖冬で付加価値の高い冬タイヤの販売が不振だったのに加え、販売競争が激化したため、純利益が前年同期比10.4%減の363億円と減益となった。
売上高はホース配管やシーリング材などのMB事業が増収となり、同0.7%増の6299億円と微増ながら過去最高となった。
タイヤ事業は、国内新車用が自動車生産台数の減少の影響で販売量、売上げともに前年を下回った。国内市販用は価格競争の激化や暖冬の影響で冬用タイヤの販売が低迷、販売量、売上げともにマイナスとなった。海外は北米が堅調に推移し、中国も販売が好調で増収となった。
収益では、原材料安や円安による為替差益の増益効果があったものの、冬タイヤの販売低迷や自動車生産台数の減少、価格競争の激化など市場環境の悪化が響いて減益となった。営業利益は同7.7%減の545億円、経常利益が同11.6%減の493億円だった。
2016年12月期の通期業績見通しは売上高が同3.5%増の6520億円、営業利益が同0.9%増の550億円、経常利益が同3.4%増の510億円、純利益が同6.4%減の340億円を予想する。