東京オートサロンに続く関西のカスタマイズカーの祭典「大阪オートメッセ」が2月12日、インテックス大阪で開幕した。1997年1月に第1回が開催されて以来、今年は20回目。来場者は例年20万人を数え、今回も午前9時のオープンと共に大勢のファンが会場を訪れた。
午前10時には来賓を招いたオープニングセレモニーを開催。参議院議員 柳本卓治氏の代理として前大阪市議会議員 柳本 顕氏、オートバックスセブン相談役 住野公一氏が挨拶に立ち、その後、来賓全員によるテープカットが行われて第20回 大阪オートメッセは開幕した。
出展社数は230社以上、出展車両台数550台以上。日本の乗用車メーカーはすべて出展し、商用車メーカーとして日野も名を連ねる。加えてチューニング/ドレスアップメーカーが軒を連ね、オーディオメーカーとしてはクラリオンや三菱電機、ビーウィズ、オーディオテクニカが出展。試聴をメインとするクラリオンと三菱電機では予約が必須となる賑わいを見せていた。
関東人の立場からすると、東京オートサロンから1か月しか経っていないだけに出展内容は同じなのではないかと思いがちだが、会場を訪れると雰囲気の違いに驚くはず。会場に入るとそこは関西ならではのノリの世界。東京オートサロンとは違った味わいが楽しめるイベントに仕上がっているのだ。
もちろん、東京オートサロンに出展された車両も少なくはない。しかし、東京オートサロンはどちらかといえば輸入車も交えた、ある意味、一般からは縁遠い世界が演出されていたが、大阪オートメッセでは国産車をベースにカスタマイズした世界が目を引く。つまり、より身近にカスタマイズが楽しめる世界が広がっているのだ。
個人的な感想では、出展車両の多くはCMの“やっちゃえ○○”ではないけれど、とにかく造り込みが半端じゃないイケイケぶり。一つひとつを見ていけば「ここまでやるか~」的なクルマも決して珍しくないのだ。そして、各ブースで出会えるコンパニオンも東京オートサロンとは違い、関西風の派手さが際立つ。
会場となったインテック大阪は、南港ポートタウン線で「中ふ頭」駅で下車。矢印に従って歩いて行くと5分ほどで西ゲートに到着する。会場内は6つの建屋に分かれ、その中心にイベントステージが置かれたわかりやすい配置。ステージでは個性豊かなアーティストが続々と登場するほか、スバルのアイサイト体験コーナーや、SUPER GTとのコラボによるスペシャルステージを用意するなど、見応え十分なイベントとなっている。
会期は14日まで、午前9時から午後6時まで開催(最終日のみ午後5時まで)。入場料は当日券で2700円。中学生以下は無料だが、保護者との同伴が必要となる。また、会場内でアンケートに答えると新車をはじめとする豪華賞品が当たる抽選も行われる。