ヤマハ発、新興国市場で二輪販売の大幅増を狙うも営業利益は横ばい

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ヤマハ発動機の柳弘之社長
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  • 新興国の二輪車戦略
ヤマハ発動機は2月9日、2015年12月期連結決算を発表した。その中で柳弘之社長は新興国の二輪車販売台数(出荷台数ベース)を今期(16年12月期)に大幅に増やす計画を明らかにした。

なかでもインドネシアとインドが顕著で、インドネシアが180万台から200万台、インドが59万5000台から82万6000台とそれぞれ20万台以上増やす。そのほか、タイ、ベトナム、台湾、中国でもそれぞれ1~6万台増やす計画で、今期は新興国で前期に比べ64万台増の545万台を目指す。

もっともインドネシアについては、14年が237万台だったので、15年に大幅に落ち込んだ分を少しでも取り戻そうという格好だ。「てこ入れということで、各セグメント別に強い商品を投入していき、販売網も500店以上増やして顧客との接点を広げていく。特に地方の田舎地区で顧客接点ができていないという弱点があるので、そこの穴埋めをしていく」と柳社長は話し、高価格帯商品の投入も進めていく。

インドも同様で、いままで地方攻略の商品がなかったので、戦略的な商品を出していき、地方の顧客接点を700店ほど増やしていくそうだ。同時にコストダウンを積極的に進めていく方針だ。

しかし、柳社長は収益的には厳しいと見ている。というのも、新興国の通貨安によって、台数の増加分が吹き飛んでしまうからだ。そのため、通期の営業利益予想も0.4%減の1200億円と横ばいだ。そのニュースが伝わるや、同社の株価も大幅下落、前日に比べ386円安(-18.07%)の1750円で引けた。輸出比率約90%の同社にとって、円高は頭痛の種であることは間違いない。
《山田清志》

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