ダウンヒルシリーズ2015最終戦、清水一輝が復帰後初勝利を飾る

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復帰後とは思えぬ見事なのりこなしを見せる清水一輝
  • 復帰後とは思えぬ見事なのりこなしを見せる清水一輝
  • 表彰台
  • インドネシアの自転車メーカーPatrolの「671」
  • 見頃を迎えた梅花
  • プロクラスへ進出し、見事表彰台に輝いた田丸裕
  • 井本はじめはレース後「細かなミスが続いた」と悔しさをにじませた
  • 見頃を迎えた梅花その2
  • 緩斜面のゴール直前のこぎ区間

自転車のダウンヒルレース「DOWNHILL SERIES(ダウンヒルシリーズ)」の2015年度シーズン最終戦が2月6・7日、宮崎・法華嶽ダウンヒル特設コースで開催された。

●6日/タイムド・セッション
法華嶽グラススキー場に作られた特設コースは梅花が見頃となり、参戦した選手を歓迎した。コースには、スタート直後のコーナー、地元レーサーの間では「奈落」と呼ばれる林間の区間、グラススキー場のゲレンデ区間、初めてのダウンヒルシリーズ開催にちなんで特別に設けられた"こぎ区間"がある。

選手はゴール直前こぎ区間に息があがり苦しみタイムを伸び悩む。フィジカルが要求されるこぎ区間を難なく走りトップタイムを刻んだのはシリーズチャンピオンとダウンヒルシリーズ3連勝を目論む井手川直樹(AKIFactory/Strider)だ。

昨年11月に大きなケガを負い、復帰後初レースとなった清水一輝(PatrolmountainFJC)が続いた。

●7日/決勝
「自転車に乗ったのはつい最近、3カ月ぶりくらい」と話した清水。午前中、他のプロクラスに参戦しているライダーより入念にコースの下見をし、ラインが決まらない区間を繰り返し試走している姿があった。

多くのライダーはゲレンデ区間のライン取りに悩む中、清水が力みのない自然な走りを見せる。井手川、浦上太郎(Transition Airline/Cleat)、阿藤寛(Topknot racing)が力んでミスをする中で、1分23秒を刻み他を寄せ付けない。井本はじめ(SRAM/LITEC)は速いながらも細かなミスがあったようで1分24秒台だった。

プロクラスで優勝を決めた清水。復帰後初の勝利に、「乗るのが久しぶりで、素直に自転車に乗ることを楽しめた気がする」と語った。

「宮崎まで来たからこそ勝ちたいと思った。参戦してるとこのレースは楽しいし熱くなれる。ニューバイク"671"のデビュー戦で勝ててよかった」

エリートクラスでもプロ顔負けの熱いレースが繰り広げられた。田丸裕(TAMARUfruits)と藤村飛丸(BlankyDog/MUDDY CHOCOLATE)の一騎打ちとなった。藤村は1分30秒台、田丸は1分29秒台のタイムを出してプロクラスへ進出。プロクラスで出走すると1分27秒とさらにタイムを伸ばした。

2回目の出走でタイムを落とすと思われたが、初回を上回る速さを見せ観客をわかせ、田丸はプロクラスの表彰台を獲得した。

「2度目なんてまったく覚えていない。もう無我夢中だった」と3位表彰台に嬉しさが隠せない。

初開催の法華嶽には、「冬場でも本州でレース開催があれば参加したい」という北海道から参加したライダーもいた。「北海道でも開催して欲しい!」「宮崎で冬場でダウンヒルができてほんとに嬉しい!」と語ってくれた。

2016シーズンもダウンヒルシリーズは開催予定だ。

●リザルト
プロクラス
1位 清水一輝(Patrol Mountain FJC)1分23秒783
2位 井本はじめ(SRAM/LITEC )1分24秒278
3位 田丸裕(TAMARU fruits)1分27秒269

エリートクラス
1位 田丸裕(TAMARU fruits)1分29秒169
2位 藤村飛丸(Blankydog/MUDDY CHOCCOLATE)1分30秒042
3位 野武雄一郎 1分33秒919

《上水流晋@CycleStyle》

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