エアバスは2月3日、シンガポール航空のA350-900初号機がフランス南西部で初飛行に成功したと発表した。
シンガポール航空のA350XWB初号機は製造の最終段階にあり、地上での検査、試験飛行を経て、同社への引き渡し準備に入る。A350XWBの特徴は、最新の空気力学を応用した設計、炭素繊維複合材製の胴体・主翼、燃費効率に優れたロールス・ロイス社のトレントXWBエンジン。こうした最新技術により、燃料消費量の25%削減、整備コストの大幅な削減を実現している。
シンガポール航空のA350XWBは、同社の中型ワイドボディ機材の根幹として、主に長距離路線に投入される。同社は67機のA350-900を発注済みで、そのうち7機は超長距離型のA350-900ULR。東南アジアを代表するエアラインは、最大19時間の飛行が可能なA350-900ULRを運航機材として、シンガポール=米国直行便の再開を計画している。