「DSP内蔵パワーアンプ」で本格カーオーディオシステムを構築する

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FOCAL・DSA 500 RT
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本格カーオーディオシステムを組みたいけれど、純正オーディオが“外せない”という理由で、二の足を踏んでいる方も少なくないだろう。しかし、方法はさまざまある。カーオーディオは、すべての人に門戸が開かれているのだ。その具体的プランを、順にご紹介していく。

まず最初に、当特集でいうところの“本格システム”とはどのようなものなのか、その定義からご紹介しておきたい。

ポイントは2点。1点目は「外部パワーアンプを使ったシステム」であり、2点目は「DSPを用いたシステム」である。

上記のそれぞれのポイントには、以下のようなメリットがある。まず、外部パワーアンプを使うと、音に余裕が生まれ、解像度も上がり、ダイナミックレンジも拡大する。

クルマのエンジンをイメージしていただきたい。Kカーと3リットルのエンジンを積んだセダンがあったとする。それぞれが時速100キロで高速道路を走ったら…。同じ速度であっても、走りの快適さは相当に違う。そして、後者はまだまだ余裕があるので、必要があればそこからのスムーズな再加速も可能だが、前者ではそうもいかない。

メインユニットの内蔵アンプと外部パワーアンプを比べたときにも、このような違いが出てくる。外部パワーアンプならばラクラクと音楽を奏でられるし、音の大小もよりはっきりと描けるようになるのである。

そして「DSP」。これを導入すれば、「タイムアライメント」が使えるようになる。これが最大のメリットだ。

そもそも車室内は、リスニング環境として状況がよろしくない。特に、リスニングポジションが左右のどちらかに偏ってしまうことが最大の欠点と言っていい。本来ならば、左右のスピーカーに対して等距離の場所で音楽を聴きたいところなのだ。そうしないと、正しい“ステレオイメージ”(立体感ある音像)を感じ取れないのである。

しかし「タイムアライメント」を活用すれば、近くのスピーカーの、音を発するタイミングを遅らせることが可能となる。これにより、“左右のスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を、擬似的に作り出す”ことが可能となるのだ。

さて、純正オーディオに対して、「DSP」と「パワーアンプ」をどのように導入すればいいのかと言うと…。

その1つ目の方法が、今回ご紹介する『DSP内蔵パワーアンプ』を活用する、というものだ。「パワーアンプ」と「DSP」が一体化している製品を1つ用意するだけで、“本格システム”が構築できるのである。『DSP内蔵パワーアンプ』は「ハイレベルインプット」という入力を備えているので、ここに純正オーディオの「スピーカー出力」を接続すればOKなのだ。

この作戦の最大のメリットは、比較的に低コストで“本格システム”が完結できること。さらには、導入ユニットが1つですむので、インストールスペースも少なくてすむ。取り付け工賃的にもお財布に優しい。

今、このタイプの製品が、各ブランドから続々とリリースされている。ざっと上げてみても、『ヘリックス』『マッチ』『オーディソン』『キッカー』等々が、このようなタイプの製品をラインナップしている。ユニット選びの選択肢が多いので、好みのサウンドを見つける楽しさも十分に味わえる。

ちなみに、配線作業は簡単ではない。まず、純正オーディオのスピーカー出力をどこから取り出すか、その見極めが難しい。次には、純正の配線をカットし、接続が可能なように端子を設定する等の作業も、初心者にはハードルが高い。さらには電源の確保にもノウハウが必要だ。なので、導入の際には、“カーオーディオ・プロショップ”で取り付けをお願いすることを強くおすすめしたい。プロに任せて、安全で質の高いインストール&チューニングを施してもらおう。

具体的なモデルを1つご紹介しておこう。タイトル写真で用いている、『FOCAL』の“DSA 500 RT”(税抜価格:14万円)である。当機は、2chパワーアンプとDSPが一体化していることに加え、“パワードサブウーファー”も合体している。フロントスピーカー用のアンプが2chなので、フロント2ウェイのトゥイーターとミッドウーファーを個別にコントロールすることはできないが、“パワードサブウーファー”による低音強化までをこれ1台で行えることは大きなメリットだ。リーズナブルに本格システムを組もうと思ったときの有力な候補になり得る1台だ。

さて、明日に公開する「Section 02」では、単体『DSP』を導入するプランについて解説していく。お楽しみに。

純正オーディオを活かした“本格システム構築法”研究! Section 01 「DSP内蔵パワーアンプ」活用スタイル

《太田祥三》

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