マツダの藤本哲也執行役員は2月4日の決算発表会見で、2016年3月期の第4四半期(1-3月期)が円高に触れた場合は「コスト改善や販売増への取り組み」でカバーするとの方針を表明した。
藤本氏は当面の為替動向について「率直なところ、どちらに行くかよく分からない」としたうえで、円高に備える考えを示した。第4四半期が足元のレベルである1ドル119円、1ユーロ131円、1豪ドル85円程度で推移すると「連結営業利益へは30億から40億円の悪化要因になる」という。
これらを過去最高ペースで推移している販売増などで補う構えだ。今期の営業利益は3期連続で過去最高となる2300億円(前期比13%増)を見込んでおり、藤本氏は「この数値達成に向けて取り組んでいく」と強調した。