三菱航空機、MRJの飛行試験を2月上旬から再開へ

航空 企業動向
手前から初号機、3号機、2号機
  • 手前から初号機、3号機、2号機
  • 手前右が5号機、手前左が疲労強度試験機、奥が4号機

三菱航空機は、リージョナルジェット機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の試験初号機がフィードバック改修作業を完了、2月上旬に飛行試験を再開すると発表した。

初号機は11月下旬から飛行試験を取り止めていた。現在、機能試験を実施中で、今後、走行試験を経て飛行試験を再開する予定。

今回、主翼・胴体結合部に局部的に薄板を追加した。静強度試験に基づく解析予測を実施した結果、一部の部位(胴体中央部の主翼結合部品・胴体フレームの一部品)に通常の荷重を上回る終極荷重をかけると強度が不足することが予測された。

このため、主翼と胴体の結合部に局部的に薄板を追加することで解消した。初期の飛行試験段階では、改修は必要なかったが、最終的に型式証明を取得するためには必要になるため、今回のフィードバック改修期間に合わせて実施したもの。

また、アビオニクス、操縦系統、エンジン系統などのソフトウェアをバージョンアップした。

一方、試験2号機は、初号機と同様のフィードバック改修作業を実施。3号機は機能試験実施中。客室内装が施される4号機と5号機は最終艤装作業中で、内装品の組み付け調整作業を行っている。

《レスポンス編集部》

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