【マツダ ロードスターRS 試乗】そのポテンシャルはコダワリ派のために…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ ロードスターRS
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2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞など、ND型『ロードスター』の人気は上々だ。そしてこれまでと同様、さらなるコダワリのグレードとして追加されたのがこの「RS」である。

ビルシュタインの足と大径ブレーキ、フロントサスタワー、レカロシートなどがRSのスペシャル仕様。ビルシュタイン、レカロは、カーマニアなら、聞いただけで「フム」と頷けるブランドだろう。外観はガンメタル塗装のホイール(サイズは16インチ)を装着、そこからチラリと大径ブレーキディスクが覗く。車重はS・レザーパッケージの6速MT車と同じく基本は1020kgで、全高などディメンションもとくに変わらない。

走らせた印象は、他のロードスターより気骨を感じるものだった。とくに乗り味は、ビル足とサスタワーが効き、街中など低速で流す領域では引き締まって感じる。本領を発揮するのはワインディングで、ロールが抑えられ、舵の効きがしっかりしている。ブレーキもよりダイレクトなタッチになるのがわかる。

“音の演出”が入って、エンジン回転を上げていくと、吸気音を中心に「S」などとはひと味違う、やや荒々しいサウンドに包まれる。まさにRSの走りの演出という訳だ。レカロシートは、骨格は標準車のそれをベースに仕立てたものだそうで、既知の一般的な市販レカロの着座感が主張しすぎない、しかしノーマルのシートとは違うホールド感が味わえるようになっている。

レポーター自身は、走りを楽しむとして素のモデル(S)が好みだが、走りのポテンシャルを追求したいオーナーには相応しい1台だろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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