【大阪オートメッセ16】銀幕を駆け抜けた「一番星」が37年ぶりに輝く…劇中車を復元

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映画『トラック野郎』の姿そのままに「一番星号」が復活
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トラック野郎たちの永遠のヒーローである「一番星号」。映画『トラック野郎』最終作「故郷特急便」が公開されてから約37年間という時空を超えて、その当時のスタイルに見事再現された一番星号が、「大阪オートメッセ2016」にその姿を現す。

1975年から1979年にかけて製作及び配給された、映画『トラック野郎』。奇才かつヒットメーカーであった故・鈴木則文氏が監督を務めた『トラック野郎』は、菅原文太氏と愛川欽也氏が見事なコンビネーションを披露し、瞬く間に大ヒットシリーズとなった。

一作目の「御意見無用」では、Tシリーズのふそう(廃車輛を譲り受けたもの)が一番星号のベース車輛となり、関係者も驚くほどの好成績を記録。そのため、続編の製作決定を受けた二作目の「爆走一番星」からは、一番星号のベース車がふそうのFU型(新古車)へと改められた。二作目以降、車輛自体はそのままで、飾りや箱のペイントを変更しながら10作目の「故郷特急便」まで、同車は星桃次郎の相棒として活躍したのである。

映画終了後、一番星号はパチンコ店に展示されていたが、その後は解体屋で朽ち果ててしまっている無惨な姿で発見され、多くのファンを失望させた。ところが平成二年頃、大阪の有力者によって引き取られ、一年の歳月をかけて見事蘇ることとなる。当時のままのパーツはほんの一部だったため、飾りや箱のペイントを当時風に再現。大阪を拠点に多くのファンを喜ばせたものの、排出ガス規制などの事情により走らすことが困難となる。そして平成26年4月、トラック野郎のカリスマとも言える全国哥麿会の三代目会長、田島順市氏のもとへと嫁ぐこととなったのだ。

映画『トラック野郎』の製作及び配給を受けて旗揚げされた全国哥麿会で活躍することとなった一番星号は、驚くべきペースでレストアが展開されてゆき、飾りもより映画当時のスタイルへと再現されてゆくこととなる。

しかし、難題とされていたのがナイトシーン。通常のトラックはバッテリーの容量から24Vの電球が使用されているなか、一番星号は劇用車輛という位置付けから日常での使用を視野に入れて製作されていなかったため、発電機を装備したうえで100V用の看板用電球を多数使用していたのである。そのため大阪時代でもナイトシーンは実現されなかったが、滋賀県の「DKオリジナル」代表であり、デコトラクラブ華翔会の会長でもある生駒雅巳氏がその難題を克服。平成26年の大晦日に開催された全国哥麿会のイベント会場では不可能とされていた電飾もすべて点灯可能とするなど、常にデコトラファンを魅了し続けている。

観音扉のペイントも美しく再現されているが、これも単に資料を元に描いたのではなく、当時の東映美術監督であり実際に一番星号の箱絵を原作した、桑名忠之先生の立ち会いのもとで作業は進められた。描き手は、丁寧かつ確実な仕事ぶりで知られる、福島県の「ネモト功芸社」。桑名先生は映画『トラック野郎』の10作すべてを担当したという、言わば一番星号の生みの親的存在だ。

そんな偉人たちの強力なタッグにより生まれ変わった一番星号が、大阪でのビッグイベントにその姿を現す。「トラック魂ブース」ではナイトシーンも披露する予定。実際に銀幕を駆け抜けた伝説の車輛が今、ステージを変えて再びデコトラ旋風を巻き起こす。

第20回 大阪オートメッセ2016は2月12日から14日の3日間、インテックス大阪で開催される。
《レスポンス編集部》

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