日本精工は、世界最軽量の電動パワーステアリング(EPS)を開発した。特に高い燃費効率が求められる中小型車向けとしてグローバルに拡販する。
開発品は、ハンドルの上下角度を調整可能なチルト機構付きコラムタイプとしては世界最軽量で、安全性や作動持続性を向上させた。ギヤボックスの内部機構を小型化することで、従来比約13%軽量化した。
トルクセンサ機構の構造を最適設計することにより小型化したほか、減速ギヤ噛合いの解析から歯面形状を最適設計することで小型化した。
また、トルクセンサ自らの機能監視を始動時に自動点検することで安全性を高め、更にアイドリングストップ時にバッテリー給電性能が低下する場合でもEPS作動を持続できるようにした。