今年も3月に開幕戦を迎えるF1世界選手権だが、シーズン前に行われるプレシーズン合同テストは昨年より1回減った2回開催で計8日のみとなる。これまではスペインのヘレスサーキットで2月初旬に最初のテストが行われていたが、今年はこれがなくなり、初回テストは2月22~25日のバルセロナ(カタロニア・サーキット)となる。続いて同じカタロニア・サーキットで3月1~4日まで2回目のテスト開催を経て、開幕戦を迎えることになる。またオフィシャルタイヤサプライヤーであるピレリが雨用タイヤを別日程でテスト。レッドブル、フェラーリ、マクラーレンの協力を得て1月25・26日にフランスのポール・リカールでウエットコンディションに特化したテストが行われる。2016年最初のテストが2月後半までずれ込んだため、各陣営の新マシン発表も例年より遅くなる見込み。すでにマクラーレン・ホンダは2月21日に発表することを明らかにしており、ウイリアムズもテスト初日となる2月22日になるのではないかと言われている。またその他のチームも、初回テストに合わせてマシン発表の時期を定めてくるだろう。発表時期が例年より約3週間程度遅くなるため、開発に時間をかけられるという考えもあるが、以前と比べるとシーズン前のテスト日程が激減しており、マシンを走らせる前からの完成度が今シーズンの行方を大きく左右する可能性がありそうだ。特に昨年F1復帰を果たしたホンダにとっては、まだまだテスト等での絶対的な走行距離が足りておらず、1日でも多く走行チャンスがほしいところ。わずか8日間のテストでしっかり走り込んで必要なデータを得られるかが、2016シーズン飛躍への大きな鍵となりそうだ。注目の2016年のF1は3月18日にオーストラリアのメルボルンで開幕する。2016F1プレシーズンテストスケジュールピレリのウエットタイヤテスト1月25・26日 ポール・リカール(フランス)※フェラーリ、レッドブル、マクラーレンのみ参加公式合同テスト2月22~25日 バルセロナ(スペイン)3月1~4日 バルセロナ(スペイン)