アウディジャパンは『TT』と『A3セダン』のカスタマイズ提案モデル、そして2015年のSUPER GTに参戦した『R8 LMS ultra』の3台を展示。ブランドイメージを表現したシックなブースを展開した。
TTは純正アクセサリーを装着しただけにのように見えるが、そうではない。試作エアロパーツを装着した参考出品モデルだ。「TTには現在のところ、エアロパーツというものがほとんど純正設定されていないのです」と説明するのは、同社アフターセールス本部パーツ&アクセサリー担当の山岸大介さん。
その理由は『TTS』があるからだという。スポーツ性能を追求する人はTTSを選べばいいのだから、TTをさらにスポーティにするパーツは必要ないというわけだ。「しかしTTとTTSはスペックもキャラクターも大きく異なります。ですからTTをカスタマイズしたい人も少なくないのでは? と考えました」と説明する。
試作パーツはフロントバンパースポイラー、サイドスポイラー、リアスポイラー、ディフューザー左右のサイドエプロンなど。いっぽうA3セダンでは既存のエアロパーツに加えて、試作品のルーフエンドスポイラーとCFRP製ドアミラーカバーが装着されている。
いずれも控えめなデザインで、ベース車のボディにマッチしている。純正設定されていないのが不思議に思えるくらいだ。「アウディはシンプル、ミニマルなデザインが特徴です。ですからアフターパーツでもそれに見合った、プレミアムブランドとして恥ずかしくないデザインを追求しました」と山岸さん。
またTTもA3セダンもグリルやディフューザーなどがピアノブラックに塗装されているが、これは現在でもディーラーで個別対応できるとのこと。ただし展示車両では「ただ塗っただけでは、思い通りの艶や深みが表現できませんでした。そのためピアノブラックを3回、塗り重ねています」という。
試作パーツは「あくまで参考出品で、発売が決まっているわけではありません」と山岸さん。オートサロンでの反響を確認して、今後の展開を考えていきたいですね」とのことだ。