現在開催中の「ダカールラリー」(Dakar Rally 2016)。80年代に始まったモータースポーツブームを経験したファンには“パリダカ”といえばピンとくるだろうか、毎年正月明けにスタートする世界一過酷なラリーが今年もおこなわれている。
2009年以来、舞台をアフリカ大陸から南米に移し、今大会はアルゼンチンとボリビアでの13のオフロード・スペシャルステージ(SS)からなるおよそ9000kmの道のりを16日間かけて走りきる。
14年連続で総合優勝しているKTMファクトリチームは、女性ライダーを含む6台体制で今年もその栄冠を狙っているが、現在は着実なレース運びで優勝圏内にとどまり、虎視眈々と機を伺う状況。
一方、優勝戦線からは離れているものの、そのビッグチャレンジから各方面で注目されている日本人ライダーがいる。昨年の4輪市販車部門の覇者である三橋 淳選手だ。
三橋選手は2001~03年、ダカールラリーに2輪で参戦した後、04年に4輪へ転向し、15年までに市販車クラスにて5回もの優勝を誇るダカールラリーを知り尽くした男。今回、KTMのサポートのもと、南米開催になってからのダカールラリーでは日本人初となるバイク完走を目指している。
気になる現状だが、第7ステージ終了時点で65位、トップとの差は42分9秒。大きな転倒もなく、着実に距離を重ねるとともに少しずつ順位を上げている。KTM 450 RALLY REPLICA も快調のようだ。