スズキ二輪販社 2016年イチオシは「GSX-S1000」…高齢化の現実見据えて

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スズキ GSX-S1000 ABS
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国内二輪4メーカーの販売会社トップが16年上半期イチオシモデルを語っている。中でも、スズキの子会社「スズキ二輪」(浜松市南区高塚町)の濱本英信社長が語るのは、末永くバイクに乗っていたいというユーザーを応援する現実路線だ。

「若い層の需要喚起に取り組みつつ、現実的には50歳前後の購買層が国内市場の中心だということをちゃんと受け止めて、そこにマッチした製品をPRしていくことが不可欠」

濱本氏は販社の社長とメーカー「スズキ」二輪事業本部にある二輪日本部の部長を兼任する。その濱本氏のイチオシは『GSX-S1000 ABS』(998cc)だ。

「今、二輪車の新車購入者の平均年齢は52歳です。若い頃から何台も乗り継いできた50代の方々は、最高峰のスーパースポーツ『GSX-R1000』でも十分乗りこなせますが、年齢の曲がり角に来て、R1000と遜色のないスポーツ性能を備えたS1000ならば、もっとゆったり構えて乗れて、自尊心も崩さない」

スーパースポーツへのあこがれはライダー誰しもにあるが、いざ手にすると扱いに余り、遠ざかってしまうきっかけを作ることがある。GSX-S1000は、R1000のエンジンをストリート用に滑らかなスロットルレスポンスと俊敏な加速性能を備えたチューニングモデルだ。

レースマシンではトラクション・コントロールの搭載は常識だが、S1000も3モードのトラクション・コントロール・システムを搭載する。リヤタイヤのホイールスピンを検出し、速やかにエンジン出力を低減するため、刻々と状況の変わるストリートライディングではR1000より扱いやすく、安全に走りを楽しむことができる。

しかも、GSX-S1000の尖ったスタイリングは、年齢層の持つイメージを見事に打ち砕く。

「ネイキッドタイプとフルカウルタイプの両方を用意しているので、20代から50代、60代まで幅広く楽しんでもらえる」

濱本氏は81年にスズキに入社以来、バイクの卸販売一筋の経歴だ。長年の愛車はGSX400インパルスで、帰宅したら、こんなショッキングな出来事に遭遇したという。

「ある日、家に帰ったらないんですよ、インパルスが。免許を取った息子が勝手に下取りに出してGSX-R1000に替わっていた。だから今はR1000を息子と共同所有です」

スズキ二輪のイチオシ、濱本家のR1000も、ある日帰宅するとS1000に買い替えられる日も近いのか。
《中島みなみ》

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