イスタンブール新空港のATC塔、設計コンペでAECOMとピニンファリーナの作品が優勝

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AECOMとピニンファリーナの設計作品
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iGAは、イスタンブール新空港の地域航空管制(ATC)塔とテクニカルビルの国際設計コンペティションで、AECOMとピニンファリーナの設計を優勝作品に選出したと発表した。

今回優勝した設計案は、航空分野と自動車分野の要素が建築デザインと組み合わされている点が評価された。

AECOMとピニンファリーナによる共同作品は、ザハ・ハディド、フクサス、モシェ・サフディ、グリムショーノルディック、RMJMといった国際的な建築家チームが応募した合計6案の中から選ばれた。

優勝した設計案は、フェラーリやアルファロメオといった自動車設計で名の知れた設計事務所であるピニンファリーナとAECOMが初のコラボレーションで、AECOMの建築部門、エンジニアリング部門の専門知識が、スピードと動きを凝縮させたピニンファリーナならではの建築スタイルと組み合わされ、自動車設計の要素を盛り込んだ。

ATCはイスタンブール新空港のランドマークとなる。この空港は年間旅客受け入れ能力が世界最大の新空港になる見込み。コンペティションの内容は、管制塔の概念設計を提示し、イスタンブール市の多文化的・歴史的特徴を反映した現代的で持続可能な建築のコンセプト・デザインを示すことだった。

AECOMとピニンファリーナによる設計は、自動車と航空機の設計に使用される空気力学的特徴を想起させ、新空港で乗降する旅客が必ず目にする楕円形の塔の形はチューリップに着想を得た。チューリップは何世紀にもわたりイスタンブールのシンボルであり、トルコの歴史における文化面で重要な要素となっている。

AECOMは、空港エアサイドすべての設計を提供するようにiGAから指名された。新空港は当初、年間9000万人の旅客を受け入れる能力を持つ。

空港はイスタンブール市の欧州側、中心部から35キロの黒海に面した場所に建設される。それに続く計画段階では、滑走路6本、ターミナルビル3棟の空港に拡張される予定。すべての工期が完了した際、この空港は年間で最高2億人の旅客を受け入れることが可能となる。

《レスポンス編集部》

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