新型アウディ『TT』には早速、高性能モデルが用意された。「TTS」がそのモデルで、排気量こそ標準のTTと同じ2リットルながらSチューンが異なり、286ps/38.0kgm(標準車は230ps/37.7kgm)の性能を発揮。もちろんフルタイム4WDのクワトロだ。外観の差別化は思いのほか小さく控えめ。ヘッドライトがマトリクスLED(アダプティブヘッドライト)となり、アルミルックのドアミラー、Sバンパー、専用18インチアルミホイールなどがポイント。グリルのパターンの記述を後回しにしたのは、それさえも控えめな専用デザインであることをお伝えしたかったから。インテリアではアルカンタラ/レザーのシートなどは全容。だがここでも、いかにもな“過剰スポーティ表現”は抑えられた…そう感じる。TTSといえども、あくまで大人のクルマであると、そんな空気が伝わって感じる。走りは標準車に対し、さすがに違いがある。加速させるとエンジンレスポンスが明らかにメリハリを効かせたものになるし、排気サウンドも音質、音量とも存在感を増したもの。サスペンション(マグネティックライドを標準装備)、ステアリングも“アウディドライブセレクト”で切り替えると差が顕著で、標準車と較べると、かなり硬派な特性にセットすることもできる。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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