12月18日から銀座でスタートした「TOYOTA GAZOO Racing PADDOCK in GINZA」において、実際のレーシングカーさながらの走りを体験できる本格的シミュレーターが設置されている。
今回のブースでも紹介されている「ニュルブルクリンク24時間レース」はTOYOTA GAZOO Racingが毎年チャレンジをしている世界三大24時間レースのひとつ。全長約25kmのニュルブルクリンクを1チーム3~4人のドライバーが交替で長丁場のレースを走り抜くというもの。最近ではヨーロッパだけでなく、世界各国の自動車メーカーが力を入れて参戦し注目を集めている。
コースは大きく2つに分けられ、最近まではF1ドイツGPの舞台にもなっていた全長約5kmの「グランプリ・コース」と、山間地帯の険しい地に作られ、約90年の歴史を持つ全長約20kmの「北コース(ノルドシェライフェ)」がある。この2つを組み合わせた全長約25kmの超ロングコースで競われる。
特に北コースは、過酷な条件が揃っており、高低差は最大300m、大小合わせて170以上ものコーナーが存在。そして一般道以上に荒れた路面になっているため、ドライバーやマシンへの負担も大きい。そのため、世界中の自動車メーカーが新型車両の開発のために、このニュルブルクリンクをテストコースに選ぶことが多いのだ。
体験コーナーでは、チェックポイントごとに通過基準タイムが設けられており、それをクリアすることが出来なければそこで終了。全てのチェックポイントをクリアしても1周約9分はかかるため、コースの長さと難しさを体験できる。
さらに今回はプロのドライバーも使用しているシミュレーターが用意され、TOYOTA GAZOO Racingの参戦車両レクサス『LFA』での走行をそのまま疑似体験できる。もちろん、通常のレーシングカーを再現しているため、アクセルやブレーキなどペダル類も強く踏み込まないとしっかり作動してくれない。ステアリングを切るのも一苦労で、シートから路面から伝わる振動も忠実に再現されている。コースの半分を走るだけで、通常のレースゲーム以上の体力を消耗した気分になるほど。
これだけ難易度が高いこともあり、大半の方が北コースに入る前にタイムアップしてしまうが、実際のレーシングカーがどれほどコントロールをするのが難しいのか、そしてニュルブルクリンクというコースがどれほど過酷な場所なのかを、銀座という都心の真ん中で体験することができる。
なお、このシミュレーターは参加無料。身長150cm以上であれば運転免許がなくても利用可能。ただ休日は混雑が予想され、ある程度の待ち時間を要することになりそうだ。