ヤマハ発動機は12月15日、2016年から18年までの新中期経営計画を発表した。「ひとまわり・ふたまわり大きな『個性的な会社』へ」をキャッチフレーズに掲げ、事業規模と収益の着実な拡大を図る。
最終年である18年12月期の連結売上高は2兆円(15年12月期見通し1兆6500億円)と今期比21%の増収、営業利益は1800億円と同見通しの1250億円より550億円(44%)の増益を、それぞれ目標に掲げた。2輪車の世界販売は今期計画比で33%増の700万台を目指す。また、売上高営業利益率は9%と、高い収益体質の確立を描いている。
都内で記者会見した柳弘之社長は、最終年までの業績拡大をベースに「新しい成長戦略に資源投入する」との方針を表明した。新中計の3年間で成長戦略としての投資では600億円、研究開発では700億円の枠を設定した。柳社長はこの枠での研究開発について「(3輪や4輪車などの)マルチホイールやロボティクスの知能化などに充てたい」と延べた。