【レクサス RX450h 試乗】静粛性と乗り心地は特筆、だがもっと良くなれる…青山尚暉 | レスポンス(Response.jp)

【レクサス RX450h 試乗】静粛性と乗り心地は特筆、だがもっと良くなれる…青山尚暉

試乗記 国産車

レクサス RX450h version L
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レクサスのプレミアムクロスオーバーが『RX』。その新型「RX450hバージョンL」に試乗してまず感動させられたのが、レクサス一流のインテリアの質感の高さ、そして何よりも乗り心地の良さと静粛性の高さだった。

タイヤサイズは235/55R20。それでも駆動用モーターによるバネ上制振制御の効果もあって、終始フラット。段差や垂れた路面もしなやかにいなしてくれるのだ。

レクサスが誇る静粛性も先代より格段に向上している印象だ。ボディ表面、下部を流れる空気の整流を徹底し、吸音材、遮音材をふんだんに使用。それも素材を先代のフェルトからパネル類の制振性がより高まるウレタン材に変更したほか、風がワイパーに直接当たらないようにフード後端を持ち上げ、フロア、ドア下部、バックドア下部の水抜き穴をしっかりふさぐなど(それでもちゃんと水はぬける)の改善が行われているという。

だから街乗り、高速シーンを含め、エンジンが始動している/していないにかかわらず、キャビンは外界と遮断されたかのような平穏さに包まれる。例えば同クラスのアウディ『Q5』やBMW『X5』より静かな印象でもあった。

具体的には高速走行の静粛性は先代に対して3~4dbも下がったという。

3.5リットルV6エンジン+2モーターのシステムパワーは313ps。出足からとにかく滑らかにトルキーに加速する。コーナーでの水平感覚に保たれ、ゆったりした安心感あるフットワークテイストもプレミアムクロスオーバーにふさわしいものだ。

ノーマル、エコ、カスタマイズ、スポーツが選べるドライブモードセレクトをスポーツモードにセットすれば(もちろんEVモードも別にある)、HVシステムメーターは回転計に変わり、赤く色が変わる。制御は多彩だが、特にパワーレスポンスの向上が際立ち、ノーマルモードでも車重を感じさせない動力性能は一段と活発、痛快になる。

ただし、エンジン本体の伸びやかさは特筆するほどでもなく、エンジンを中高回転まで回すシーンではゴーっという低音の野太いサウンドが響き、さすがに車内に侵入する。モーター走行時との静かさの差はやはり感じやすい。

そのあたり、静粛性にこだわったのならばもっと静かにできないものか?と開発陣に問うと、「アメリカ人の言語は周波数帯域が高く、高域の音(主に風切り音)に敏感でも、低域の音はあまり気にならない」とのこと。

なるほど、生産されるレクサスRXの約70%以上(先代のデータ)は北米向けなわけで…。そう、RXの主たる言語は英語というわけだ。

また、先代にもあったステアリングに伝わるビリビリした振動は依然、取りきれていなかった。「バージョンL」の場合、700万円を越えるプレミアムクロスオーバー、プレミアムSUVなのだから、ちょっと残念な部分。開発陣によれば「理解している今後の改善点のひとつ」とのこと。これはMCでなんとかしてほしい。ドライバーが常に触れている部分ですから。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
《青山尚暉》

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