【ジープ レネゲード 試乗】取り回し抜群、街乗りにものすごく向いている…岩貞るみこ

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ジープ レネゲード リミテッド
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久しぶりに評価の★をたくさん並べてみた。いや、並べざるを得ない。めちゃめちゃいいではないか、『レネゲード』。

本格派な走りを目指すグレードであるトレイルホークに比べ、今回試乗した「リミテッド」は、街中仕様のFF。ついでに、エンジンは1.4リットル+ターボである。

街中で最重要なことは、取り回しだろう。ほかの人はともかく、私にとって街乗りは取り回し命といってもいい。たしかに全幅は1805mmとデブだ。しかし、全長は4255mmである。小さい。ちょっとしたリッターカー並みの小ささである。さらに、ボディラインが四角い。つまり四隅が把握しやすい。さらにシートポジションが高い。前が見やすい。まわりも見やすくなる。街乗りにものすごく向いているのである。

乗り降りする回数が多くて、ドアを開けてシートを見る回数の多い街乗り。信号待ちのたびに、インテリアのあちこちを見てしまう街乗り。そのたびに、レネゲードのインテリアはいちいち喜ばせてくれる。ツートーンのシートの華やかさ。フロントシートはもちろん、後部座席のクッションも成形もデザインもしっかりしていて、きちんと人を乗せて走ることを前提に作られている。そして、いたるところに隠されたようにあしらわれたジープのアイコン。このアイコンは、エクステリアのそこかしこにも採用されていて、まるで浦安にある某夢の国の、かくれキャラクターを見つけるときのような楽しさが味わえる。

パワステはちょっと重め。悪路でゆらされてもしっかりと保持できる配慮が、このクルマの根っこにあるのがオフロードだと思い出させてくれる。サスペンションはやわらかすぎず、エンジンもこのボディサイズに的確な加速を与えてくれる。デュアルクラッチは、多少ショックがあり、耳をすますとガギガギという機械な音が聞こえてくるけれど、そんなところもジープの荒々しさを連想させてくれて楽しめるのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「ハチ公物語」「しっぽをなくしたイルカ」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

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