【エコプロダクツ15】積水化学、フロントガラス全面に情報を表示する基礎技術を確立

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自発光中間膜の使用時イメージ
  • 自発光中間膜の使用時イメージ
  • 自発光中間膜の仕組み

積水化学工業は、フロントガラス全面に文字や図を表示できる合わせガラス用中間膜(自発光中間膜)の基礎技術を確立。12月10日から12日に東京ビッグサイトで開催される展示会「エコプロダクツ2015」にデモ機を展示すると発表した。

近年、速度や車線に関する情報をフロントガラスに表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを採用する車種が増加している。積水化学は、HUDシステムに対応した「楔(くさび)形中間膜」を2008年に発売。しかし、現行のHUDシステムは、フロントガラスの限られた部分だけに映像を投影できる仕組みで、表示できる情報量が限られるという課題があった。

自発光中間膜は、発光材料が含まれており、プロジェクターから特殊なレーザー光を照射された部分が発光し、文字や画像が表示される仕組み。フロントガラス全面に文字や図を表示できるほか、表示データは運転席以外からも見ることができる。

積水化学では、2018年の実用化を目指し、開発を進めていく。また、将来的には建築物のガラスなども含めて多用途展開を図っていきたいとしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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