【カーオブザイヤー15】“今年の車”に マツダ ロードスター …藤原常務「スポーツカーを日本のクルマ文化に」

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マツダ 藤原清志 常務執行委員
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  • マツダ 山本チーフエンジニアと藤原常務
  • マツダ ロードスター
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12月7日、今年の一台を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2015-2016」が発表された。見事受賞を果たしたのは、マツダ『ロードスター』。賞状とトロフィーを受け取るために登壇したのは、マツダ常務執行役員の藤原清志氏。受賞後、壇上から感謝の言葉と抱負を語った。

「四半世紀、ロードスターを作り続けてきて、多くの方に厳しい言葉をいただきました。高い期待の中、第4代目を開発してまいりました。まだまだ皆様の期待に応えられるようなものはできていないかもしれませんが、これからひとつひとつ進化させて、期待に応えられるものを作っていきたい。そして皆様の温かい声とともに、一緒に作らせていただければと思っています」と、ファンにロードスターの進化を約束した。

チームのメンバーへの感謝を口にすると、次に「スペシャルサンクス」と断りを入れ、志半ばで亡くなった同期と、リーマンショックの非常に苦しかった時に、助けてくれた恩師にも感謝の思いを述べた。

マツダの歴史を振り返り、ハイブリッド技術が最盛期であった中、マツダには何もなかったことにも言及する。SKYACTIV技術を開発したものの、その後リーマンショック、東日本大震災、超円高があり、非常に苦しい時期が続いたことを明かした。「そして、2013年の『CX-5』以降、4年間で3つもこの大賞をいただきました。CX-5以降、『アテンザ』、『アクセラ』、『デミオ』、『CX-3』、そしてこのロードスター。本当によくがんばった」と、目に涙を浮かべながら、メンバー全員を激励した。

さらに「この大賞を誇りにし、決しておごることなく、自信にかえて、また一歩二歩と、我々の志を形にしていきたいと思っております」と、より一層の発展を誓った。

「最後に締めさせてください」と言うと、藤原氏は神妙な面持ちで「2012-2013年の時に、実は私はCX-5が(大賞を)取ると思っていませんでした」と本音を打ち明ける。「あの時はスバルさんの『BRZ』、トヨタさんの『86』。あのスポーツカーが世の中にデビューした年です。そして『コペン』も出ました」と、多くのスポーツカーが登場した年であったと振り返る。

「バブル崩壊後、失われた20年の中で、日本の自動車産業は良いことも悪いことも、いろんなことがあったと思います。そして2012年から、こういうスポーツカーも作れる時代が、日本の自動車業界にきました。これはよく考えてみると、日本という地形を、もしくは日本の自動車産業を活かしきった、本当に力のある、日本らしいスポーツカー群だと私は思っています」と、今の日本でしか出来ないスポーツカーが生まれていることを強調した。

「そして、今日広島から来る時、非常に綺麗な富士山が見えました。美しい風景の中で、こんなスポーツカーを開発し、クルマを作り、走らせる。こんな国は他にはありません。ぜひこのスポーツカーを作り続けることを、みんなでやっていきたいと思いますし、私の世代の経営者が、数値ではなく、ロマンで経営をやっていけば、必ず、作り続けることはできると思います。これを日本のクルマ文化のひとつにしていきたいと思います。マツダはやります。一緒にやらせてください。本当にありがとうございました」。
《関 航介》

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