夜間作業する時、どうしても必要なのが懐中電灯だ。しかし、それを持ちながら作業するのはなかなかしづらく、面倒である。そんな問題を解消するのが蘭華(本社・東京都台東区)のLEDライト付手袋だ。
その手袋は手の甲側の親指の付け根にLEDライトがついており、手元を明るく照らすことができる。しかも、そのLEDライトは取り外しできるので、洗濯も可能。そのうえ、手のひらの部分は天然皮革よりも丈夫な人工皮革を使用し、滑り止めもついている。
「当社は20年以上にわたって作業用の手袋をつくっていますが、ある時、工務店の人から夜中作業するのに便利な手袋をつくってくれないかと頼まれ、それで1年ほど前にこの手袋をつくったんです」と同社関係者は説明する。
以来、さまざまな業界の人から興味を持たれたという。なかには警察関係の人もいて、黒い手袋をつくって納めたそうだ。「最近は電気工事関係の人からの引き合いが増えている」とのこと。
ただ、価格が4000円と、作業用の手袋としては高いため、二の足を踏む人も少なくないそうだ。そこで、さらにコストダウンを進め、「なんとか1500円辺りまで抑えたものも出していきたい」と同社関係者。この手袋は現在、特許申請中だ。