11月18日(北米時間)、富士重工業はロサンゼルスモーターショー15のスバルブースにおいて、『インプレッサ セダン コンセプト』を初出展。同時に、ブランドの今後の戦略を発表した。
プレスカンファレンスには、富士重工業の吉永泰之社長が登場。前期の世界販売台数が47万2000台になったことを明かした。吉永社長は「アメリカ市場がこの数字を引っ張っていると私は思っている」と、スバルブランドにおける米国市場の重要性を強調した。
今後のスバルブランドの戦略として、まず次世代インプレッサから採用する新しいプラットフォームを発表。これは今後登場するすべてのモデルと共有することが可能で、高い安全性を誇るという。
また、現在日本で生産されているインプレッサを、来年からはアメリカ生産に切り替えると発表した。生産はインディアナ州にある工場で行われ、生産台数は年間20万台から40万台に引き上げるという。当初は2016年の終わりまでに行う計画だったものの、6か月早めることが決定し、「来年の夏からは『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)をお待たせせずに済む」と、生産が追いついていないと言われる現状を打開したい考えだ。また、「この工場拡張に5億ドル投資し、1200人の雇用を生み出す」と、アメリカ経済への影響についても言及した。
最後に吉永社長は、「今日発表するインプレッサ セダン コンセプトを見れば、インプレッサだけでなく、今後登場するスバルモデルがどこに向かっていくのか、わかるはずです」と述べ、ブランドの方向性を示した。