スズキは、11月17日に開幕した「EICMA2015(ミラノショー)」で、海外向け新モデル『SV650』を発表。さらにコンセプトモデル『GSX-R1000』を出品した。
SV650は、645cc V型2気筒エンジンを軽量でコンパクトな車体に搭載したロードスポーツバイク。新型モデルは、ピストンのスカート部にスズめっきと樹脂コートを施すことで、メカニカルロスを低減。新排出ガス規制「ユーロ4」(欧州仕様車)を満たしながら出力と燃費性能を高めた。
また、発進時や低回転域においてエンジン回転数を僅かに上げることで市街地走行などでの操作性を向上する「ローRPMアシスト」を採用。さらに、スタータースイッチをワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用し、利便性を高めた。
新型SV650は、2016年1月よりスズキの豊川工場で生産を開始し、欧州、北米などで販売を開始する計画。
GSX-R1000は、MotoGPで培われた技術を採用することで「GSX-R1000」をさらに進化させたコンセプトモデル。新開発1000cc直列4気筒エンジンは、低中速域での出力を犠牲にすることなく高回転域での出力を高めるため、吸気VVTやスズキ二輪車初の電子スロットルなどを取り込んだ新機構「ブロードパワーシステム」を搭載する。
また車体は、新開発のフレームとスイングアームにより、強度の最適化と軽量化を図り、空気抵抗を大幅に低減するためにカウリングも新しくした。さらに、走行条件に応じてモードを選択可能なトラクションコントロールを搭載するほか、サーキット走行で有効なクイックシフトシステムとローンチコントロールを装備する。