デンソーは、クリーンディーゼルを支えるコモンレールシステムの開発、および「第43回技能五輪国際大会」における金メダル受賞が認められ、「第6回ものづくり日本大賞」2部門で内閣総理大臣賞を受賞した。
コモンレールシステムの開発では、デンソーは、独自の超精密加工技術や生産技術により、2500気圧の超高圧のコモンレールシステムを開発、量産化。ディーゼル車における燃料噴霧・拡散の最適な制御を実現している。さらには、燃料を噴射するインジェクターに内蔵された圧力センサーが噴射圧をリアルタイムに測定し、インジェクターごとにタイミングと噴射量を制御できる「i-ARTシステム」を、2012年に世界で初めて量産。燃費の向上と排ガス中の有害物質低減に貢献している。
今回、クリーンディーゼル車の今後の普及拡大に大きく貢献するコモンレールシステムを実用化したことが認められ、篠原幸弘常務役員、他6名の同社社員が同賞を受賞した。
また、2015年にブラジルのサンパウロで開催された第43回技能五輪国際大会において、同社は2職種5名の選手が金メダルを受賞。今回、その成績により、ものづくりの将来を担う高度な技術・技能者として認められ、同賞を受賞した。同賞を受賞した選手は、「製造チームチャレンジ」小原基央氏、中島陽平氏、沓名佑太氏、「移動式ロボット」長谷川準氏、伊東直輝氏の6名。
ものづくり日本大賞は、2005年の制度創設後、6回目を迎え、今回の受賞によりデンソーは6回連続で内閣総理大臣賞の受賞となった。