フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは10月26日、実燃費と排ガス性能の公表に向けた取り組みを開始すると発表した。
これは、フォルクスワーゲングループが、一部ディーゼル車に排気ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していた問題を契機に、実際の走行時と、シャシーダイナモ上での試験時との間で、排ガスデータや燃費性能に違いが大きいと指摘されたことを受けての対応。
PSAプジョーシトロエン取締役会の会長は、グループの技術者に対して、テスト方法を検証し、燃費や排ガス性能を、より実際の走行状態に近い形で公表するよう指示を出した。
PSAプジョーシトロエンは主力車種に関して、できるだけ早期に、実燃費を公表する方針。また、テストの方法については、外部の独立した団体に監修を依頼する予定。
さらに、欧州で2017年の導入を目指しているWLTP(乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法)の実現に向けて、全面的に協力していくとしている。