新車販売台数において、トヨタ自動車を上回り、世界一を目指していたフォルクスワーゲングループ。同社が、この戦略を転換することが分かった。
これは10月28日、フォルクスワーゲングループ取締役会のマティアス・ミューラーCEOが明らかにしたもの。同CEOは、「競合メーカーとの間で、販売台数の大小を争うのは重要ではない」と述べている。
マルティン・ビンターコルン前CEOは2018年までに、フォルクスワーゲングループがトヨタを上回り、世界一の自動車メーカーになる目標を掲げていた。
しかし、この目標達成の過程において、一部ディーゼル車に排ガス規制を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載。いたずらな販売拡大を追い求めた結果、フォルクスワーゲングループは不正に手を染めたとの指摘もある。
マティアス・ミューラーCEOは、「我々の2018年戦略はもはや、生産台数を増やすことではない」とコメントしている。