28日に開幕した東京モーターショー15。ダイハツは乗り降りに着目した軽自動車のコンセプトカー『ノリオリ』を出展した。
発表会において、ダイハツ工業社長 三井正則氏は同車について「イージーアクセスなスモールカーを目指した近未来のマルチユースコミューター。子供と親、近くに住むご両親、地域の方々、様々な支え合いの中で暮らす姿、そんな暮らしを思い描く中から1つの提案に至った」と説明。
段差ゼロを目指したという超低床フロアを採用。車両横の電動スロープで、ベビーカーを押しながら車内に乗り込むことも可能とし、車体後部には電動リフトのフロアを装備し、後方から車椅子で車内に乗り込むことができるようになっている。
三井社長は「今のクルマは様々な用途に合わせ多彩なバリエーションを持っている。しかし近い将来、1台で多様な移動ニーズを満たすクルマも必要になるのではないか。少子高齢化、この一言ではくくれない新たな暮らしの姿、そのキーワードは支え合いではないかと私は思う」述べた。
年齢や暮らし方が異なっていても、乗り降りの自由を広げることで、軽自動車の新たな価値を作り出している同車。三井社長は最後に「支え合う暮らしの中になくてはならない要素を持つクルマ」と表現した。