8月中旬、新潟県三条市内の北陸自動車道で軽乗用車を飲酒運転し、故意に逆走させたことで他車との衝突事故を起こして3人を負傷させた22歳の男について、新潟県警は19日、この男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)などの容疑で逮捕した。
新潟県警・高速隊によると、問題の事故は2015年8月16日の午前4時ごろ発生している。三条市福島新田付近の北陸自動車道下り線(片側2車線の直線区間)を軽乗用車が逆走。順走してきた乗用車と正面衝突し、運転していた大阪府熊取町内に在住する23歳の男性が重傷、同乗者2人も軽傷を負った。
逆走車を運転していた長岡市内に在住する21歳(当時)の男も事故で重傷を負ったが、この男からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出。約6km離れた三条燕インターチェンジ付近から逆走を開始したことも判明したが、入院中に行った簡易聴取では「逆走していることには途中で気づいた」などと供述していた。
警察では「男が危険を認識しながら逆走を続けていた」と判断。聴取に影響がないレベルまで回復したことから、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)容疑で逮捕した。警察では引き続き調べを進めていく。