欧米の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は10月21日、傘下のフェラーリのIPO(新規株式公開)を行い、フェラーリ株を米国ニューヨーク証券取引所に上場した。
FCAは2014年10月、フェラーリをグループから分離・独立させ、フェラーリの株式の一部を上場する計画を公表。2015年7月には、フェラーリのIPOを、米証券取引委員会(SEC)に申請していた。
今回FCAは、フェラーリに対するIPOを実行し、ニューヨーク証券取引所にフェラーリの株式を上場。フェラーリの1株の価格は、52ドル(約6285円)で売りに出された。
FCAは、フェラーリの発行済み株式の約9%にあたる1717万5000株を市場に放出。投資家に注目され、当日の終値は55ドル(約6650円)まで上昇した。時価総額は、9億4462万ドル(約1兆1420億円)に達している。
10月21日朝、ニューヨーク証券取引所では、FCAのセルジオ・マルキオンネCEOらが、取引開始を告げる鐘を鳴らした。なお、フェラーリのニューヨーク証券取引所における証券コードは、「RACE」に決定している。