世界保健機関(WHO)はマレーシアの道路安全性について、シートベルト着用に関する法律の施行が道路安全に繋がっていないと指摘した。
WHOが発表した2015年度の道路の安全報告書で、マレーシアにおけるシートベルト装着を義務化する法律の施行に、10ポイント中4ポイントと厳しい評価を付けた。
報告書によると、マレーシアにおけるシートベルト装着率は前部座席で77%、後部座席では13%にとどまっている。WHOは、シートベルトを着用することで、後部座席に乗車している者の死亡率が低くなると指摘している。世界の全人口の67%に当たる105カ国を対象とした調査で、シートベルト着用を義務化する法律が整備されている国では交通安全への取り組みも高い水準となっていることが分かった。