【PR】プジョー・シトロエン・ジャポン クリストフ・プレヴォ社長インタビュー…「DSでフランス式のラグジュアリーを提案する」

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プジョー・シトロエン・ジャポン クリストフ・プレヴォ社長
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PSA プジョーシトロエングループは2014年にシトロエンから高級レンジのDSを分離独立させて3ブランド体制に移行した。これを受けてプジョー・シトロエン・ジャポン(PCJ)でも、従来のプジョー、シトロエンに、DSを加えた3つのブランドを日本市場で展開している。PCJのクリストフ・プレヴォ社長にDSブランドの日本市場における戦略について聞いた。

◆既存のラインとは世界観が異なる

----:ではDSブランドの位置づけ、既存のプジョー、シトロエンブランドの違いについてお教え下さい。

クリストフ・プレヴォ社長(以下敬称略):お客様からの視点からみますと、プジョーは日本での歴史も長いですし、どのようなブランドであるかということはある程度浸透していると思います。かつては飛躍した台数を出したこともあるブランドでもあります。またシトロエンも長年にわたり日本で展開していますので、馴染みのあるブランドといえます。

一方のDSはアヴァンギャルドで洗練されたカラーを持っています。これに対しプジョーはこだわりを持った感動と走り、さらにインテリアにも特徴があります。そしてシトロエンは非常に前向きで人間性にあふれるキャラクターです。こうした点からみても、3つのブランドの個性は大きく異なり、いずれも際立っているといえます。

----:3つのブランドを価格帯ですみ分けることはありますか

プレヴォ:DSとプジョーで同じサイズのようなプロダクトを比べてみると、あまりにも世界観が違いすぎて、サイズで見た時の価格が異なるのは当然であると思います。またシトロエン『C4 カクタス』とプジョー『308』を比べてみると、価格的にはやはり308の方がワンランク上になります。同様のことはVWとアウディ、トヨタとレクサスでみられるといえますね。世界観そのものが違いますので、価格に差がでてくるのは理解して頂けると思います。

ただ価格やサイズというよりも、お客様がどういった動機で車を選ぶかというところに違いが出てくるのはないでしょうか。例えばプジョー『208』とシトロエン『C3』はサイズとしては同格ですが、208をお求めになるお客様とC3をお求めになるお客さまでは全く異なる期待をされていると思います。ましてや208は6速オートマチックトランスミッション(AT)に切り代わりますので、C3よりも価格的に高くなってしまうのは致し方ないといえます。もちろん『DS 3』とC3とでも異なりますし、より違ったものをお求めになろうとすれば価格も相応に上がっていくことになります。

装備などの仕様によっても変わってきます。プジョー、シトロン、DSを単純に比べると、DSはやはりそれなりの装備と既存のものとは異なる世界観によって、プジョーよりも価格が高くなる傾向があるかもしれません。一方、エンジンを始めとするパワートレインのパフォーマンスを重視するという視点からみればシトロエンよりもプジョーの方が高くなります。お客様がどこを基準にして選ばれるかで変わってきますので、単純にサイズが同じだから比較してみるということにはならないと思います。

◆「フランス式ラグジュアリー」を伝えていく

----: それでは、DSブランドのターゲットカスタマーは、どのような人たちを想定していますか

プレヴォ:もちろんシトロエンの既存ユーザーでプレミアムマーケットに移行する際にDSをお選び頂く方もいらっしゃると思いますが、このほかにも、こだわりを持っている方やプレミアム感を求めている方々からもDSブランドをご支持頂けるのではないかとみています。フランス式のラグジュアリー感。国産のレクサスや、ドイツのプレミアムブランドとは違ったものを求めるお客様に最適なモデルであると思っています。

----:フランス式のラグジュアリー感とはどういったものでしょうか。

プレヴォ:具体的には皮革製品の職人の方々やオートクチュールなどを扱っている方々の匠の技をクルマに取り入れることです。シトロエンユーザーでも、プジョーユーザーでもなく、もちろんルノーユーザーでもない。他とは違うものをお求めになる、好奇心が旺盛な方々がDSのお客様になるのではないかと我々はみています。

----:シトロエンから分離独立して1年が経過しましたが、ブランドとしてはまだまだニューカマーという域ですね。

プレヴォ:プジョー、シトロエンの両ブランドはさておき、やはり今後の課題としてはDSというブランドをいかに日本の市場において浸透させていくかということにかかってくるのではないかと考えています。

----:日本市場に浸透させていくにあたっての具体的な取り組みをお聞かせください。

プレヴォ:グローバルなマーケティングリサーチを行っている中で、日本においてDSブランドが成功するであろうと予測されている都市が5~6か所あげられています。これらの都市には『DSストア』と呼んでいるDSブランドに特化した店舗を展開していきます。

お客様からすれば、プジョーやシトロエンの店舗と同様にDSストアではDSブランドの車だけをみることができます。このためDSストアはDSの世界観をいかに伝えていくかが重要になってきます。東京モーターショーではDSストア1号店に関する情報をお伝えできればと考えています。

----:既存のシトロエン店舗でもDSブランドを併売していますね

プレヴォ:現時点でもDSブランドの車は販売しています。それは既存のシトロンの店舗に『DSサロン』、『DSコーナー』を併設して営業活動を行っているわけですが、こうした併設店舗に関しては今まで以上にDSブランドがお客様にわかりやすく伝わるように注力していきます。

----:DSブランドの現状のラインアップの中で、DSを最も象徴するモデルは

プレヴォ:『DS 3』だと思います。DS 3は非常に素晴らしいプロダクトです。ATという部分で後れをとっていたために、日本市場でそれなりのポジションを築くことができていませんでしたが、6速AT搭載の新型に切り替わることでイメージもさらにアップするといえます。

《小松哲也》

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