連なるホテル、妙なバス停…東名道が一瞬かすめる“本土側”東京最南端の地[フォトレポート]

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東名高速 横浜町田ICに隣接する東名横浜インターバス停付近から、国道16号への合流部を眺める。16時ごろには渋滞が発生していた
  • 東名高速 横浜町田ICに隣接する東名横浜インターバス停付近から、国道16号への合流部を眺める。16時ごろには渋滞が発生していた
  • 町田市鶴間に置かれていた地区案内図
  • 横浜町田ICのうっそうとした緑地のなかにある東名横浜インターバス停
  • 東名高速 横浜町田IC付近にわずか600mだけある東京都内通過区間
  • 離島をのぞく東京都の土地で「最南端地点」は、畑と住宅にはさまれた路地にあった
  • 横浜町田ICのうっそうとした緑地のなかにある東名横浜インターバス停
  • 鶴間町内会のホームページには「東京最南端の町」の文字が
  • 横浜町田ICのうっそうとした緑地のなかにある東名横浜インターバス停

東名高速・東京ICから名古屋方面へとクルマを走らせると、2分・3kmで多摩川にさしかかり、神奈川県へと入る。東名の都内区間は東京IC付近のみと思いきや、そこから30km離れた横浜町田IC付近にも、わずか600mだけある。この区間を含む“本土側東京最南端の地”を歩いてみた。

離島をのぞく東京都の土地で最南端の地、東京都町田市鶴間。その最南端ポイントから東名高速が横切るエリアへとすすむ。境界線上の道を歩くと、右手が横横浜市瀬谷区でクルマは横浜ナンバー、左手が町田市鶴間で多摩ナンバーとなる。東名高速と境界線にはさまれた東京都の土地には、ホテルが軒を連ねるエリアもあった。

横浜市は「このあたりは用途地域で違いがある。神奈川県側は『工業地域』で、学校や病院、ホテルなどは建てられない」と、東京都は「町田市側のそのエリアは、用途地域が商業地域か、ホテルやパチンコ店などが建てられる第二種住居地域か」とも話していた。

東名高速と国道16号が交差するポイントに来ると、国道側の渋滞が目立つ。この付近は国道16号の「町田立体事業」がすすめられていて、3階部分に新設される高架橋が姿を現していた。

国道16号の八王子方面と横浜町田ICを結ぶループの端、薄暗い歩道を行き、ひと気のない階段をのぼっていくと「神奈中 東名横浜インター」と記されたバス停があった。「次は南町田駅」の文字の下の時刻表を見ると、このバス停に止まるのは土曜日の12時30分、休日の12時、18時23分の週3本だけ。

この路線バスは、神奈川中央交通 南01系統(南町田駅~若葉台中央)で、平日の運行はなく、同区間を土曜1往復、休日1.5往復(片道20分)運行されている。「ほとんど客が乗ってない」と地元の人たち。このバス停には、「坂下」「観音寺」「鶴間駅」というルートも描かれていたが、この方向への時刻表は掲出されていなかった。

また、このバス停の近くでは、1999年まで存在した東名ハイウェイバスの「東名横浜」(横浜BS)バス停の名残を確認できる。

このポイントの最寄り駅となる東急田園都市線 南町田駅は「都内最南の鉄道駅」で、「東急線で唯一、土休日に急行が止まる駅」(駅員)。駅南に構えるショッピングモールから南側は、のどかな田園風景、ラブホテル街、倉庫街、国道立体化工事、利用者のないバス停と、混沌とした雰囲気。横浜町田ICから1km西にある東京女学館大学は、定員割れが続き、2013年度の学生募集を停止。2012年度に入学した学生が卒業する2016年春で閉校する予定という。

《レスポンス編集部》

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