スタートでは1~2列目とも、不利と思われたイン側(オフライン側)のマシンが先行するかたちとなり、中嶋一貴(#1 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が2番グリッドから首位へ。ポールポジションのロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)は2番手に後退し、これに4番グリッド発進の山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)、3番グリッド発進の石浦宏明(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)が続くトップ4の形勢でレースが始まった。5番手には野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)がつける。
3位の野尻は昨年のSUGOで初優勝を達成しており、当地2年連続の表彰台。そしてチャンピオン争いのトップ2である両名が4~5位となり、先着した一貴が石浦との差を1点詰めて、6点差とした。なお、タイトルレースは石浦から14点差で並ぶロッテラーとジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 LENOVO TEAM IMPUL/トヨタ=今回7位)にも可能性が残っており、4人による争いで最終戦へと向かう。
小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は7番グリッド発進からスタートで6位に上がり、早めのピットストップで単独走行時にペースアップする作戦を敢行しての浮上を狙った。実際、10周目にピットした後のペースは素晴らしく良かったのだが、結果的にはピットイン以前に自分より上位だった5台の前に出ることは叶わず、6位だった(最後はガス欠しつつゴール)。