フォルクスワーゲングループが、欧州で行う排ガス不正車およそ850万台のリコール(回収・無償修理)。ドイツでは、強制リコールになることが分かった。
これは10月15日、ドイツ政府のアレクサンダー・ドブリント連邦運輸相が明らかにしたもの。「ドイツ国内で行う約240万台のリコールは、強制力を伴うものになる」と発表している。
同日、ドイツ連邦自動車庁(KBA)は、フォルクスワーゲングループのEA189型ディーゼルエンジン搭載車のリコールを決定。ドイツ国内では、今回のリコールが、対象車を保有する全ての顧客に義務づけられることに。
というのも、リコール作業を受けた場合、燃費や動力性能が悪化する恐れがある。そのため、一部の顧客からは、リコールを拒否する動きが出る可能性が指摘されていた。
ドイツ当局は、フォルクスワーゲングループに対して、強制リコールという厳しい措置を取った形となった。