欧米の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は10月12日、傘下のフェラーリに関するIPO(新規株式公開)の仮条件を発表した。
FCAは2014年10月、フェラーリをグループから分離・独立させ、フェラーリの株式の一部を上場する計画を公表。2015年7月には、フェラーリのIPOを、米証券取引委員会(SEC)に申請していた。
今回FCAは、フェラーリについて、IPOの仮条件を発表。フェラーリの1株の価格を、48ドル(約5760円)から52ドル(約6240円)の間に設定すると公表している。
FCAは、フェラーリの発行済み株式の約9%にあたる1717万5000株を売却する計画。フェラーリの1株の価格が52ドルとすると、最大で8億9310万ドル(約1072億円)を調達する計算になる。
FCAは現在、フェラーリの普通株の90%を保有。今回は、このうちの約9%を売却。残りの株式について、FCAは、「2016年初頭に売却する予定」と説明している。