CEATEC JAPAN 2015(幕張メッセ、10月7~10日)のクルマ分野では、ホンダの外部給電器市販予定モデル「Power Exporter 9000」や、三菱電機のオーディオナビシステム「DIATONE SOUND. NAVI」、オムロンの車載用カメラ一体型距離センサー「LiCam」などに注目が集まっていた。
ホンダが初公開した Power Exporter 9000 は、燃料電池自動車(FCV)と接続し、最大出力9kVAのAC電源を確保できるもので、「一般家庭向けのAC100V 3kVAと、100V・200Vの単相三線6kVAに対応。V2Lガイドラインに準拠し、ホンダ車以外のEVやPHEVなどにもつながる。アウトドアはもちろん、災害時の非常用電源などでも使える」(同社)という。
三菱電機は、10月20日発売予定の DIATONE SOUND. NAVI をデモカーに搭載させて展示。次世代クアッドコアCPU搭載 SoC「R-Car H1」による美しい地図画面・映像再生や、新世代DAC採用の高音質を車内で体感できる。デモカーに乗り込んだ新聞記者は、「クルマの中にいることを忘れるほど気持ちいい音」と笑った。
またオムロンは、自社製の Lidar と物体の色や形を高精度に認識する現代モービス社製のCMOSカラーカメラを一体化させ、世界最高クラスの物体認識性能で安全運転を支援する LiCam を展示。デモカーの前方を横切る歩行者をとらえ、ダッシュボード上で「Warning!」「飛び出し注意」といった警告をリアルタイムに表示していた。