本田財団は9月28日、2015年の本田賞として、医療用ロボットの開発および、同領域の技術進化や人材の輩出に大きく貢献したラッセル・テイラー博士に授与すると発表した。
本田賞は1980年に創設された科学技術分野における日本初の国際賞。人間環境と自然環境を調和させるエコテクノロジーを実現させた功績に対し、毎年1件の表彰を行っている。ラッセル・テイラー博士は本田賞36回目の受賞者となる。
テイラー博士は、まだ医療用ロボットという分野が存在していなかった40年前から医療用ロボットの開発に携わり、この30年間は世界的なリーダーとしてこの分野を牽引してきた。また、テイラー博士は1970年代にロボット研究のフィールドを作成した先駆者のひとりでもあり、この分野では最も高名な科学者の一人で、「医療用ロボット工学の父」として広く知られている。
第36回本田賞授与式は、11月17日に東京・帝国ホテルで開催され、副賞として1000万円がクレメンス博士に贈呈される。