【ヤマハ MT-25 試乗】誰もが味わえる、操る楽しさ…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ヤマハ MT-25
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ジャケットをサラッと羽織って、気軽に乗ることができるようなバイクだ。車体の動きが軽快で、自由自在に操れるフィーリング。ハンドリングも軽く、コーナーでは狙ったラインを外さないし、旋回中にラインを容易く変更することもできる。

エンジンもしっかり力がある。スロットルレスポンスは充分にクイックでキビキビ走る。加速も250ccにしては鋭く、中高回転の伸びも気持ちが良い。レブリミッターが効く寸前まで、ジワジワと粘り強く速度を上げる。

ライディングポジションはアップライトで、気兼ねなく乗れる。プラットフォームとエンジンを共用するフルカウルモデル『YZF-R25』は前傾姿勢で乗るが、『MT-25』ではハンドル位置を39mm高く、19mm手前にセットされ、上体が若干起きる。

足着き性も良く、車体も乾燥重量165kgと軽いから、小柄な人やビギナーも安心して乗れるだろう。押し引きも苦にならないし、エンジンやハンドリングにも神経質な部分がない。

前後サスも申し分ない。初期でしなやかに動き、負荷をかけたときはしっかり踏ん張ってくれる。スポーツライディングを楽しめるバランスの良さがあり、エンジン、足まわり、シャシー、いずれも過不足を感じない。

バイクを操る楽しさをどんな技量のライダーでも楽しめるフレンドリーなモデルで、ライディングの基本を学ぶにもうってつけだろう。

ただし上級者が乗っても、夢中になること間違いなし。幅広い層に高く評価されるモデルだと思う。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
コンフォート:★★★★
スタイル:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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