フォルクスワーゲングループが米国市場において、不正な手段で排ガス試験をクリアしていた問題。米国の複数の法律事務所が早くも、消費者に集団訴訟の提起を呼びかけている。
この問題が発覚した9月18日、早速消費者に集団訴訟の提起を呼びかけたのが、ロサンゼルスの法律事務所、Kahn Swick & Foti, LLC。問題視しているのは、フォルクスワーゲンが「クリーンディーゼル」という言葉を使って、販売活動を行っていた点。
実際には、フォルクスワーゲンの一部ディーゼル車は、米国の排出ガス基準に対して、最大で40倍ものNOX(窒素酸化物)を撒き散らしていた。「クリーンディーゼル」という言葉とは、正反対だったのである。
同法律事務所は、「フォルクスワーゲンは消費者に対して、詐欺や偽りの宣伝文句を使っていた可能性があるため、調査している」とコメント。
なお、仮にフォルクスワーゲンが集団訴訟に敗訴することになれば、巨額の賠償金の支払いを求められる可能性もある。